「ピラティスはむずかしい・・・」そんな感想を耳にすることがあります。スタジオのお客様からというよりは、インターネットも含めて一般的な感想としてです。
私自身、ピラティスが簡単だと思ったことはないですし、「難しい・・・」と口から零れたこともあります。今まで自分の身体の中に存在さえ感じたことがない部分を使うように意識したりするわけですから、そんなに簡単に脳からの指令通りに動きが変わるわけもありません。指令すら出せていない段階もあると思います。
自分を知り、自分の意思でコントロールすることが簡単なことだったら身体に悪影響を及ぼすような動きや思考の癖もなくなるでしょうし、その癖だってまた大事な個性ですからね。
簡単ではないけれど繰り返し繰り返し、様々な方向からアプローチし続けると、必ず「あっ!これか?!」と感じる瞬間に出会えます。
悩み、考え、試す。トライ&エラーを繰り返しながら、いつしかトライ&気づくを体験してきて、ピラティスの楽しさや深さを少しづつ感じられるようになってきました。ピラティスのすごさに触れるたびに、人の偉大さ、尊さまでも感じます。
ピラティスは簡単よ!とは私は言えません。それでも、うまく動けない時間も私に意味を与えてくれていますし、「あー!これ!?」と感じたものは自分にとって大きな宝物になります。
ジョセフ・ピラティスは、ピラティスを三つのPで取り組みなさいと言っていたそうです。Patirnce・Pereseverance・Practic そして、私たちの先生であるロリータ先生はその3つのPに Passion を加えて4つのPを大切にされています。
ローマは一日にして成らずです。
自分を知り、自分でコントロールする旅を楽しんでいきましょう。